経理担当の行動がおかしくて素行調査をした結果企業スパイだった

顧客に郵送した見積書のコピーを経理担当者が要求するようになり、理由を聞いてみると納得できない説明を受けました。見積書を作成した時点で暫定的に仕訳することによって、会計業務の手間を削減したいとのことです。成果物を納品してから記帳する決まりを作っていたので、すぐさま拒否しました。

経理担当者の要求が頭から離れず、探偵の知り合いに相談したことがあります。結果として、企業スパイの疑いがあると告げられました。不安な気持ちになったので、知人に素行調査をお願いすることになります。友達価格で引き受けてくれた探偵は、まず経理担当者の望みを叶えるように指示してきました。一ヶ月だけ試験的に会計業務のルールを変えて、受注が確定的な案件に限り見積書を経理担当者に渡しました。当該仕訳が発生する日に限って、何かと理由を挙げては最後の一人になるまで経理担当者が残業するようになったのです。

探偵から調査の事後報告を受けたとき、経理担当者はファミレスに3時間も滞在していた事実を知りました。それは深夜のことで、見積書を渡した日でもありました。探偵愛用のボイスレコーダーには、見積書に記された金額やサービスの提供内容などが経理担当者の声で収録されていたのです。話し相手は同業他社の営業部長で、特徴的な声質と写真で判明しました。顧客との契約締結後に曖昧な理由でキャンセルを告げられる頻度が高まっていましたが、どうやら価格面などで有利な条件を同業他社がもちかけていたようです。情報提供者である経理担当者には損害賠償を請求し、全額が支払われてから自己都合退職したい旨を告げられたので了承しました。